3May
今でこそ、人前で話す仕事をしている私ですが、 20代の頃まで、そんな自分を想像すらしていませんでした。 今の仕事につながるきっかけは、 ある日突然、MCになろう!と決めたことでした。
授業中に積極的に手を挙げるタイプでもなければ、 放送部に所属していたこともなく、 人前で話すタイプでもなく、 アナウンサーを目指していたわけでもない。 それでも、ふと「MCになろう」と思った瞬間があったんです。
それは、妹の結婚披露宴の時。 MCさんが、なんとも楽しそうで、幸せそうで。 こんな綺麗な空間で、オシャレな服を着て、 (この辺、ちょっと不純な動機) 「おめでとうございます♪』って… なんてハッピーな仕事なんだろう!!って。
帰宅した私は、即検索し、MC事務所へ向かったのです。
もちろん、即プロにはなれません。 プロになることを目指して、週1回のレッスンに通い始めて数ヶ月、 その日は突然やってきました。
そう、人材不足!!
まだまだデビューは半年先?一年先?と思っていたのに、 突然、「デビューしてみる?」と。
その時の私、 躊躇することなく、0.5秒で「はい!」。
そうして、私は、突然プロになったのです。
なぜ、躊躇しなかったのか? 不安はなかったのか?
もちろん、不安でいっぱい。 ちゃんとプロとしてお金をもらえる自信なんてない。 でも、チャンスを逃したくなかった。 それだけです。 「失敗する不安<チャンスを逃したときの後悔」 だったんでしょうね。
チャンスの女神には前髪しかないって聞いたことありますか? あ!と気づいたときにはもう遅い。 もしかしてチャンスかも?と思ったときに掴まないと、もう手遅れ。 そのチャンスは二度と掴めないかもしれません。
でも厄介なのは、チャンスの女神の前には、「障害」が。 不安や恐怖、厄介さ、面倒さ… そんな壁が立ちはだかっているものです。 だから、さっと手を出せないのかもしれませんね。 ということは… チャンスの女神は、「障害」のフリをしてやってくるのかも⁉︎
私は、この瞬時の判断、今でも間違っていなかったと思っています。 だって、この「はい!」でプロになれたんですから。
それからデビューの日まで、それはもう、たくさん練習しました。 毎日毎日練習して、 今でも、そのセリフを思い出せるくらい練習しました。 基礎が弱い自覚があったから、毎日基礎練習。
そして迎えたプロデビューの日。 まったく緊張していない私がいました。
緊張していなかった理由は、 「ここにいる誰より私は練習した」という自負があったから。 そして、「この日のMCに関しては、私以上に知っている人はいない」という 自信があったから。
時々、「人前で話すとき、緊張しちゃいます」「失敗したらどうしよう、と不安です」 と相談を受けることがあります。
不安なのは、準備が足りないから。 → 十分やった!と思えるまで準備する! 緊張するのも、準備が足りないから。 →コレに関しては私が一番知っている!と思えるまで準備する! (悪く言うと、ここにいる人全員素人なんだから〜♪と思えるくらいに!)
自信は、持とうと思って持てるものでもない。 他人に認めてもらえれば自信になるけど、 「ねぇねぇ、私のこと認めて?」って言えないこともある。 自信を裏付けしてくれるものは? 自分の意志でやれることは? 準備をすることじゃないかな〜、と思います。
今日のまとめ。
●返事は0.5秒で「はい!」
●自信がないなら、準備しろ!